先日ブログで 済州島でアルバイト始めました~韓国語初心者でもOKな職場に出会えた…♪
このような記事を書きましたが、その後どうなったのか?
結論からいうと…このごはん屋さんは、辞めました。
というか辞める流れになってしまった。という感じでした><
今日はその経緯をすべて書き記します~!
採用までの振り返り
このごはん屋さんは、ソウルでも6年間営業されていて人気店だったようで、
今回済州島内で移転をし、再オープンしたばかりのお店でした。
わたしが面接にいった日がまさにオープンの日で、
そのときはオーナーさんも「今日からこの場所で初めて営業するから、どんなスタイルになっていくかはまだわからないけど、慣れたらフルタイムでも働いてもらえると思うよ!」という話でした。アルバイトはわたしだけ。オーナーさんとお母さんとシェフ。そんな小さな個人店でした。
わたしは、フリーランスでのお仕事をメインでしているので
フルタイムまではいかなくても、週に数回接客のお仕事ができるだけでも語学の勉強になるなぁと思い、まずは週3~4回から始めさせてもらうことになりました。
ちなみに語学学校はその時ちょうど春休みで、春休が明けたらあと3ヵ月、
後学期を続けるか続けないかを申請期間ギリギリまでちょうど迷っていたところでした。
そこでタイミングよく仕事がきまったので決意するきっかけとなり、学校の延長はやめることにしました。
実際に働いてみて|韓国語で働くむずかしさ
実際に働いてみた感想は…
ずばり語学が思っていた以上に難しい!!!!!!です。
正直、お客さんとのやり取りは
「いらっしゃいませ~」
「注文お決まりになりましたら呼んでくださいね~」
「●●ウォンになります~」
「領収書必要ですか?」
など、決まったマニュアルの言葉を覚えて練習するとある程度の最低限の接客はできますし、
ちょっとした雑談になったときも、
外国人であることを知ったお客さんの方が優しく声をかけてくれることが多いので、
できるだけ笑顔と雰囲気でごまかしながらもなんとか乗り切ることができていた気がします。
わたしが一番苦労したのは、オーナーやシェフとの仕事中の会話。
初めての職場なので、もちろん覚えることがいーっぱいある。
・出勤したらまずこれしてね
・窓を拭くときはこのタオルつかってね
・レジをうつときはこれだよ
・このお皿にはこの野菜をこんなふうに盛り付けてね
・ふぁへ~ちょっとなすびをこんな風に切ってくれる?
日本語だとこーんなにも簡単なことが、
そのときのわたしの語学レベルにはスーパーハイレベルで
耳をダンボにしたうえで脳みそをフル活動して説明を聞かないとぜんぜん追いつかなくって。
「それはどういう意味ですか?」
「●●ってなんのことですか?」
などと、何度も聞きなおし、メモを取る。そんな繰り返しでした。
幸いにも、オーナーさんが日本語を話せる方だったので、わからないことは日本語で教えてくれていました。
それなら最初から日本語で説明してもらったらいいやん~と思うかもしれませんがそれは全然わたしも求めていなくって、早く韓国語に慣れたかったのでオーナーがいくら日本語上手でも、韓国語でやり取りさせてもらうように心がけていました。
ただ…それはそれで、その日本語でのやり取りが、わたしにとっては結構プレッシャーというか…気持ちが痛くて。
①韓国語で一度してもらった説明を、
②なんですか?と聞きなおすことで
③オーナーが日本語に変換してもう一度説明
この流れがすごく申し訳なく思えて、聞き直すのも気を遣うし、忙しいときだとそのせいで仕事の流れが悪くなってしまう。。
最初の1ヵ月は、できない自分に焦りながら、過ごす毎日でした。
少しづつ慣れてきて
そしてそんな状態でも何度も継続すれば、できることがだんだん増えてきました。理解できる単語も増えてきました。
そんな中お店はというと、移転再オープンしたばかりということもあって、忙しい日もあればすごく暇なときもある。
例えばわたしが働くランチタイム(11時~15時)でお客様が1組しか来られない日もあったり。
そんな日が続いていたのですが、ある日オーナーから連絡が。
「ふぁへ~ごめんね。予想外にお客様が少ないから、シフト入れてあげられないよ~
2週間ほど休んでもらって、様子をみていいですか?」とのことでした。
わたしもそこまで深刻には考えず、とにかくオーナーの負担にはなりたくなかったので「わかりました~では必要になったらいつでも呼んでくださいね~」ということで、すこしお休みすることになりました。
その後、シフトはどうなった?
そんな感じでおやすみをもらっていた矢先、2週間目にオーナーからようやく連絡が。
「明日は入れますか?」と。
その日を境に、わたしのシフトはオーナーから
「次は火曜日来れる?」
「次は来週の金曜と土曜きてね」
というように、忙しくなりそうな日だけ呼ばれる、というかなりフレキシブルなシフトになったんです。
すごく素敵なお店だったから、言葉は難しくてもそれでも働くのが楽しかったし、
こんな韓国語初心者レベルのわたしに仕事くれるだけでありがたいな~という気持ちが、なんか大きかった (この気持ちが良くも悪くも、自分の中でウィークポイントにずっとなっていた)
なので「いつでもいけますよ~!」と毎回答えていたのですが、だんだん「あれ…このままだとなんか…。」
そんなモヤモヤした気持ちが少しづつ芽生えてきました。
さらに、最初は「慣れたらフルタイムで入ってね~だからいっぱい覚えてね~!」
と前向きだったオーナーも、わたしがあまりにも言葉ができないからか、
「ふぁへが接客に入るとわたしが二度手間になっちゃうから、洗い物担当になってくれる?」と…😂
わかる!わかります!
めちゃくちゃその気持ち…
そりゃあそうですよね。
わたしももちろん力になりたいし、信頼される存在に早くなりたい。
迷惑かけたくはいので、洗い物でもなんでもやるよー!という気持ちはあるものの、
それだとわたしのもともとの目的だった、
接客で語学の勉強をする…というのが遠ざかってしまう…。なにより、そのチャンスをくれようとしていない…。
・決まったシフトをいただけなくなり
・洗い物担当になった
そのことで
オーナーもあんまり前向きな気持ちじゃないんだな~というふうに思いました。
もちろんオーナーを非難しているわけじゃなくって。わたしの力不足が原因なのでそれは受け止めつつ。
このままフレキシブルに働いても
あんまり良い関係性は築けない気がしたので、オーナーにこんな相談をしてみました。
「平日は韓国語の勉強をもっと自分でもしたいので、週末だけでもいいですか?それがむずかしいのであれば、断っていただいて大丈夫です」と。
半ば少しジャブをうったような感じでもありました。
そしたらオーナーからの返事は
「わかりました。では今までありがとうございました。」という一言でした。
そんなこんなで、意外とあっけなく。約2ヵ月ほどのアルバイトが幕を降ろしました。
第二言語で仕事をするということ
わたしは10年ほど前にも英語圏で仕事をしていたときがありました。
その時もそうだし、今回もそうですが、
第二言語を使って仕事をするとき(とくに初級~中級レベルでは)、仕事自体はうまくできたとしても、コミュニケーションがスムーズに取れないと自分が仕事ができない無能な存在に思えてくるんです…
なんていうんやろう…
たとえば、言葉さえスムーズに理解できれば5分で終わる仕事が、やり取りに2倍・3倍の時間を要するので、理解するのに時間がかかります。
それを繰り返していると、
言葉の壁なのか、ただたんに自分が仕事できないやつなのか…わからなくなってきます。それで、なるべく相手に時間をかけさせないように…と、「多分こう言ってるんやろうな…」と想像で仕事を引き受けると、それはそれでもちろんミスにつながる。
そんな風にして、自信がなくなる場面が何度もありました。
それともうひとつ、わたしが今回、言語面で手こずったのは…韓国語の敬語です。
日本語のように、
「ですます」をつけると丁寧な言葉に。
「~される」をつけると尊敬語に。
「~いたします」をつけると謙譲語に。
さらに、ひとつの言葉でも
「~しますか?」
「~しましょうか?」
「~いたしましょうか?」
こんな風に丁寧さのレベルも変わります。
今回わたしが働いたごはん屋さんは少し価格が高いお店だったのもあり、このような言葉遣いにはかなり厳しい印象がありました。(敬語の使い方で何度か注意されました)
慣れるとそうでもないのかもですが、とにかくいまのわたしにとってはこの敬語の使い方がすごく難しく感じます。
正直、言葉なんてできなくても
気持ちと愛嬌でなんとかなる!そう思っていた部分がかなりありましたが、
それは今回の職場ではあんまり通用しませんでした。。
もちろん接客業なので、気持ちも愛嬌も大事なのには変わりはないけど、
それ以上に、言葉遣いは的確に。(外国人であっても)
そんな職場でした。
その国の背景、どんな言葉が失礼になるか、
また職場の雰囲気などによって変わると思いますが、
第二言語で働くということは予想以上にハードだな~。と気づかされました。
ですが辛いことばかりでもなく、
もっとうまくなってコミュニケーション取りたい!そう思わせてくれる経験でもありました*
ひとまずオーナーやシェフに感謝を。ありがとう~~~~!
PS この職場をやめてじつは現在、また別の職場で働いています*またレポートします!