わたしはよく、「名前は本名ですか?」と聞かれるのですが、「ファヘ」というのはわたしの本名で、苗字を合わせるとキム ファヘといいます。
父親の方、母親の方、どちらも韓国国籍なので、まるっきし韓国の血が流れていて、
パスポートも韓国のものを持つので、日本では永住カードを保持しています。
なので、実は今回の韓国留学ではVISAなどは必要なく、形は【母国に帰ってきた。】ということになっています。
ですが私自身、日本で生まれ日本で育った在日韓国人なので、いままで韓国に来たのも旅行感覚で来ていたし、
はずかしい話、今回も済州島に来る前に領事館で「わたしってどんなVISAが必要ですか?」「いつまで済州島に住めますか?」などの再確認が必要でした(^^;)
(結論は、2年以内だったらVISAなしで韓国に住めるけど、それを超えると日本に戻ってくる手続きが難しくなるので、2年以内に日本に帰ってきてくださいね。ということでした。)
…と、前置きが長くなってしまいましたが、
そんなわたしには、韓国に住む親戚がいます。
それを知ったのは18歳くらいの時かなぁ…?
わたしの母方の祖父(母の父)には5人の兄弟がいて、そのうちの4人はむかし日本に移って来ましたが、ひとりだけ済州島に残って生活をしていた兄弟がいます。
いまではその兄弟(おじいさん)は亡くなっていますが、その方が築いた家族が済州島に住んでます。
遠い親戚が済州島にいることを知ったわたしはすごく嬉しい気持ちになり、
20歳のときひとりで飛行機に乗ってその親戚に会いにきました。
済州島を訪れたのはそれが初めて。
おじさん、おばさん、そしてその娘さん、その旦那さん。
日本から一人で会いに来たわたしのことを、みんながすごくかわいがってくれて
わたしはすっかり、自分の故郷である済州島のことが大好きになりました。
血のつながっている家族が、日本と離れたこの場所にいたなんて。20歳のときのわたしにとって、世界がちょっと広がった気がしました*
それからさらに2度ほど済州島にきましたが、その度に家族と会っては短い時間を一緒に過ごしました。
わたしにとっての3度目の済州島のときには、娘さん(わたしの8歳上のお姉さん)は赤ちゃんを出産した直後でした。
それから8年。(もうそんなに経ってた!)
久しぶりに済州島にきました。
わたしが今回済州島に来ていることはその家族には言ってなくって、
いつ連絡しようかな~ 連絡先これで合ってるんかな~
という状況だったんですが、昔もらってた電話番号に電話をかけてみたんです。
そしたら!ちゃんとおじさんが出てくれた!!😲
済州島にいるよ~というと「ハハハ~ ファヘまた来たんか~♪」って笑ってくれ
言葉がお互いにほとんど通じないから意思疎通がちょっと難しいけど、
おじさんは知ってる日本語を、わたしは知ってる韓国語を絞り出し
8年ぶりということを忘れるほど自然な流れで「明日会おうね~♪」ということで電話をきりました。
あ~なんかあったかいなぁ~~~
それで昨日、8年ぶりの再会!!!!!!
おじさん、おばさん、なーんにも変わってない!おじさんちょっと白髪が増えたかなぁでも元気もりもり^_^
プルコギ食べに連れてってくれて、そのあとはおじさんのお家へ。
会っていない間にお家も引っ越ししたみたいで、案内してくれました。
「アパートなんか借りんと、この部屋でずーっと泊まったらいいんやで~」て、めちゃくちゃ素敵な屋根裏部屋も見せてくれて。
心がジワ~っとしました。
おじさんにとって、親戚はみんな日本にいる。言葉も伝わらないことの方が多い。それやのにいっつもみんなのことを気にしてくれている。
それがより分かったのが、このとき見せてくれたこの家系図です。
ノートにぎっしりまとめていました。
こんなん自分の親にも見せてもらったことないし、
おじいちゃんの兄弟5人のそれぞれの家族が、どんな風に枝が分かれていってるのか、なんとなくわかってはいたけど、日本にいてもほとんど会ったことない親戚もいたくらいでした。
でもおじさんは、わたしの名前ももちろん、まだ会ったことないわたしの兄の名前、わたしのいとこ、生年月日までぜんぶ書き留めていてくれました。(この写真の一番下の「和恵」というのがわたしの日本名(漢字)です。)
それが本当に嬉しかったなぁ~
ここで、わたしにとっておじさんの存在や関係性もあらためてわかりました。
めちゃくちゃ有意義な時間でした…*
そのあと、おじさんの娘さん(わたしにとって、ハトコになる?)も会いにきてくれて、
8年前に産まれた赤ちゃんも、いまではこんな大きくなってた♪
これからの数か月、もしかすると数年、済州島にいる間に会いたいと思ったときにすぐに会えることが、嬉しいな。
連絡してみて良かった♪すぐに会いに来てくれたおじさんたちにも感謝です。
済州島生活の楽しみがまたひとつ増えました…*
PS 幸せいっぱいな気持ちと、プルコギの食べ過ぎで、帰ってバタンキュー~
久しぶりに人としゃべって美味しいごはんたべて幸せな日でした。