突然ですが、みなさん「家計簿」ってつけていますか?
ノートの家計簿じゃなくても
アプリでもなんでもいいんですが、
とにかく「自分が毎月なににいくら使っているか」を把握している人ってどれくらいいるのかな~?と…
社会人として当たり前!
というような声も聞こえてくるような気もしますが…わたしは1年前まで、まったく把握していませんでした。
事業とプライベートの線引きが難しかった
ちょうど1年前、コロナの猛威が直撃し、わたしは大阪で経営していた「ゲストハウスと食堂」を閉めました。
それまで約2年間お店を経営していたんですが、そのころのわたしの生活は、家庭があるのにも関わらず、お店でご飯をたべ、お店で寝ることもしばしば…
ゲストハウスという職業柄、お客様が24時間自分のお店に滞在している。ということもあって、常にわたし自身の生活もお店につきっきりになっていました。
なので自分のプライベートにかかるお金がいくらなのか、線引きも難しく
家計簿なんかつけていないし、把握も全くできていない状態でした。
「家庭的な妻」からは全く遠かった!ごめん!
そんな生活を2年ほど経てお店を閉めたのですが、閉店に伴って、お店のお金など整理しないといけないので、それを機に自分のプライベートのお金を整理する機会が自然と訪れました。
まずは最低限の収支管理をスタート
お店を閉めると同時に進んだ大きな出来事が2つ。自身の離婚と、実家の売却。
いろんな面でお金に向き合わないといけないことが起き、自分の知識だけだと上手く管理ができない気がしたので、ファイナンシャルプランナーさんを探すことにしました。
その時に運よく出会えて、今もお世話になっているファイナンシャルプランナーさん。
・その年の確定申告
・プライベートのお金の運用
など、いろんな相談に乗ってもらいました。
その時「まずはお金の流れを管理しましょう」ということで取り入れた、freeeのアプリ。
freeeに銀行の情報やクレジットカードなど紐づければ、勝手に家計簿のように管理してくれますが、わたしはそれだけでなくスプレッドシートに自分で記入するようにもしました。
仕事柄毎日PCを開くので、朝一にPCを開いたときに前日に使ったお金をざっくりでいいので、記録する。
そして月末に、その月の収入を記入して、プラスマイナスが自動計算して表示される。という仕組みにしています。
アプリでもできるけど、なんでわざわざシートに記入するのか?というと…
なにに使ったのかを自分自身で記入して振り返ることで、日記の代わりにもなっている気もして。ちょっとした変化にその都度気づけるからです。
ドがつくほどのズボラなわたしでも、これは1年間続いていて、そのおかげで大事なことに気がつくことができました。
前置きが長くなってしまいましたが、それが今回のブログのタイトルでもある「お金のボーダーラインを知るということ」でした。
お金のボーダーラインを知ること。わたしはいくらあったら幸せに生活できる?
ちゃんと家計簿をつけている!
もちろん収入と支出は把握してる!
毎月ちゃんと投資に回してる!
そんな人にとっては当たり前のことだと思いますが…
わたしはこの1年で、自分がどんな項目にお金をつかっていて、どの費用は譲れないのか、それがだんだんわかってきたんです。そして「毎月、最低このくらいあればストレスなく生活できる」というのがわかりました。
この1年、働く場所にとらわれずに日本国内・国外と、移住を繰り返してきたので、お金の動き(とくに固定費)は安定しません。
でも、安定しない中でも、自分のお金の使い方の癖?みたいなものがだんだん見えてきました。
具体的にいうと、
お金をかけたいもの
・住む場所…
心地よい場所・空気いい場所に住みたい
高級マンションとかじゃなく、普通のアパートでいいけど、それなりに綺麗で一人でも余裕がもてるような広さがほしい。窓がいっぱいあって空気たくさん入ってほしいな~
・コーヒー代…
毎日美味しいコーヒーが飲みたい
カフェにもよく行くし、自宅でもよくコーヒーを淹れるので、コーヒー代は惜しめないな~
・ごはん代…
食べたいときに食べたいものを食べたい
ごはん代はなるべく節約することなく、美味しいものを好きなひとと好きなときにたべたい!
・本と映画…
本と映画をいつでも読みたい&観たい
本を読むのと、映画を観るのが好きなので、読みたい本があると迷わずkindleをポチっとしてしまい、見たい映画があると月に何回でも映画館に行ってしまう(VODも複数契約)
・旅行代…
いろんな景色を見て美味しいもの食べたい
日々の小さい旅でもいいし、数ヵ月に一回の大きい旅でもいいので、行きたいと思ったときに行きたい場所に旅したいな~
以外とあんまりかかっていないもの
・化粧品代…
ほとんど買ってないことに気づいた
毎日お化粧はするけど、ひと通りお気に入りのものが一種類づつあればOK~毎日同じものをリピート
・お酒代…
お酒はほとんど飲まないようになった
20代のときは友達と飲みにいくのが楽しみだったけど、海外に移住してからは飲み友達がほとんどいないので、お酒代が全くかからなくなりました。
その分ごはん代にかかっているかも🍚
・洋服代…
気が向いたらちょこっとだけ
洋服は好きですが「たくさん持つよりは、いいものを少しだけ持ちたい」という気持ちが年々増えてきました。 若いときは質より量!という感じで毎月買い物に行ってましたが、いまは、本当に欲しいものがあるときだけ買う。そんな風になりました。
かばんやアクセサリーも、高級なブランド品は興味はなくって、どちらかというと職人さんの作った皮財布とかアクセサリーとか、良い出会いがあったときに迷わず買うようになりました…*
優先順位が見えてきた
こんな風に、シートにまとめることで、お金を使う優先順位が見えてきました。
「家賃 / ごはん / コーヒー / 本と映画 / 旅」の5つにかかる費用さえあれば、わたしは幸せに暮らせるんや~ということ。
そのためには大体これくらいの金額が最低限必要やな~というのが見えました。
わたしの中では、これを発見できたのは大きな進歩です。
もちろん、最低限のお金を確保するだけではなく、叶えたい夢もあるし、その為のお金も必要、あとは、備えも必要ですよね~
それもそれでしっかりと考えないとなぁ。
でもでも、もしもいろいろ疲れたときは、このお金だけなんとか準備しよう。
そんな自分のボーダーラインを知っておくことは、
自分を守るためにもすっごく大事なことなんじゃないかな~と。
そんなことに気づいた、32歳の夏でした。